叔母の着物服

母の従姉。昭和8年生まれ。
麗しの白百合乙女。御歳92歳。

当時の学校教育方針への
反骨精神からか?

職業婦人を貫いて
今に至ります(笑)

でもその叔母の
意欲旺盛な性格は

自由な校風で育まれたのかも。
通じるものを感じます。

「私の命のあるうちに
持ってらっしゃいよ。」

着物を洋服に
リフォームする仕事は
まだまだ現役。

現役だからこそ
元気。

息子さんたちからは

「お願いだから
母に仕事を与えてやってね、

それが母の生きるエネルギーに
なっているから。」

と頼まれています。

いえいえ
こちらが助けられています。

『使わない使えない
、だけど

大事にしている着物を
どうにか生かしたい』

、と悩む人たちの

良き相談相手になってくれる
まるで、救世主のよう。

着物は宝石と同じで
高価なものだから

扱いに失敗があっては
いけないと

丁寧に手を掛けるほど
リフォーム代金が高くなるのは
仕方ない。

でも高すぎて手が出せないと
やらなくなってしまう。

叔母の着物リフォームは
ご紹介するときに
あらかじめ聞いておきます。

90歳を越えている人の仕事だから
失敗もあるかもしれないよ、と。

しかも
感覚でやってしまうから、

朝ドラのカーネーションの
糸ちゃんみたいに、

立ったままパパパと寸法を測って
身長や体型等も
パッと頭に入れてやる方式だからね、と。

それで良ければ、
安く工夫してやってくれるから
気楽に枚数直せるよ、と。

叔母さんは
今までの経験から

細かなアイデアと知恵を絞って、
好みの洋服に仕立ててくれます。

洋服生地と違って着物地は
限られた幅や模様の入り方で
リフォームが難しいけれど

【おまかせ】コースで
お願いすれば

あっいいな!という洋服を
作り上げてくれます。

スタッフベルさんが
お下がりの黒留袖を

今度結婚式の参列の為に
洋服仕立てにしました。

遠方での身内の結婚式だから、
どうしようと悩んだ末。

これなら当日
格の高いワンピースで出席出来ます。

着物リフォームは
なんだか
宝石のリモデルと似てる。

タンスに入れて
持っているだけでは
宝の持ち腐れ。

いよいよ年齢が
還暦になれば、

色んな持ち物を
整理をしつつ、

使えるものは自分の人生で
使いきっていく
最後のきっかけの時。

宝石の整理と
着物の整理。

日本堂スタッフも同時進行で
人生の持ち物の整理整頓中。

やりたいなと思っている方は
着物でも宝石でも
どうぞご相談下さいね🌸