お施餓鬼の季節

おかあさまの
遺品。

瀬戸は7月盆。

黒いお洋服で
ご来店された御姉妹。

「お施餓鬼ですか?」
と尋ねると

お母様の遺品を
持ちながら

お寺さんからの帰り道に
ここに寄ったのだそう。

これらを全て
ペンダントやお念珠に
リモデルします。

他のまだまだ
現役で使えそうな
宝石等は

クリーニングをして
使って頂くことに。

サイズ直しを
しなくて良いように、

まずは
人差し指など、

リングサイズに
指の方を合わせて着けるところから
アドバイス。

使いながら

サイズ直しが必要な指輪かを
確かめてもらいます。

ほとんど

「これはいらない!」と言っていた
宝石たちも、

お直ししたり、リモデルしたり、
クリーニングしたりして、

だんだんと使いたくなる
宝石に気持ち、なっていきます。

そして最後の最後に
どうしても使いにくいモノだけを

リサイクルで
買い取ることに。

リモデルを、たくさんして
更にコード等も買うことに
なったのですが

買取り金額、しかも
数本の残りのネックレスだけで、

これらリモデル代金も
お買い上げ代金もまかなえて、

全額
支払えてしまいました。

しかも

日本堂から、残金を現金で
お渡し出来るくらいに。

「えーーーっ!」と
御姉妹もビックリ。

地金の高騰により
工賃の方が安くすみ、

今はリモデルするのに
適した時代。

「お母さんが今、日本堂に
行きなさいって言ってくれたんだね」


喜んで下さいました。

私もお昼を抜けて
お施餓鬼に。

お盆は
ご先祖様たちが戻って

家の中が賑やかになった
気がします。

蝉時雨のこの季節が
大好きです。