宝石、売ってしまわないでね

「宝石、売ろうかな、と思って。」

昔の宝石だから、と持ってきたのは
お母さんと娘さん。

こんなのもう使えないから、という
その指輪は、しっかりとした作り。

今時見ない、地金をふんだんに使った
太くて立派な指輪です。

でも、酸化して赤茶けていて
傷も多くてくすんでいました。

リング2本。

今の時代、売れば
高額の買い取りになります。

「処分してしまう前に
クリーニングしてみましょう。」

そうお声を掛けて、
その間、

今時のファッション雑誌を
見てもらいました。

誌面には、今時の宝石店には
並んでいないような

太くてゴツゴツ
キラキラした宝石を

モデルさんたちが
上手に着けこなしています。

〈今時の宝石店には
並んでいないような〉という表現は、

こんなにたっぷりした
地金の宝石を

今時のメーカーさんは
作らないから。

なぜなら
金が高いから。

よっぽど高額か
本物でないか、

このゴツキラデザインを楽しむなら
どちらかです。

「もしクリーニングした宝石を見て、
いいと思ったら、
これから毎日でも着けてください。」

へぇ~?!、と聞いていた
お二人でしたが、

ピカピカに元に戻った宝石を
着けてみたら

「あれ?!素敵!!。可愛い❤️」

合う太さの指に着ければ、
サイズ直しも必要なし。

「本当にありがとう❤️
この指輪、似合う!貴女にあげるわ!
売らなくてよかった!!」

そうお母さんから指輪を譲り受けた
お嬢さんも嬉しそう。

使うだけ使って、
本当に要らなくなったら
売ればいい。

楽しんだだけ
得になります。

高額に買い取って、手にした現金で
新しい宝石を買うのもひとつの方法。

でも、

太くてしっかりとした宝石が
似合うなら、
そのまま使った方が断然いい。

お嬢さんの方が特に
ビックリしていました。

「昭和の宝石が
こんなに素敵なんて」、と。

「今までプラチナばかりだったけど
、私、金も似合うんだ」、と。

使い続けてほしい宝石と
そうでない宝石を区別したい方には
アドバイスをします。

みなさんの持つ宝石、
改めて眺めてみればきっと
発見も多いはず。

クリーニング無料なので、
宝石をもって
気軽に寄ってほしいと思います🌸