ライトを灯す度ごと

宝石の相談にいらしたのは、
先生ご夫婦。

大学で
教えていらっしゃって

定年退職後、
このコロナ禍と戦争。

一年前にはチャリティで
ご自分の趣味で集めた骨董品などの
私物を提供。

集めらた資金を
ウクライナに送られました。
大きな金額でした。

今は、また支援の為の
別の活動の最中だそう。

ゆっくりと
お話しを聞きたいです。

今日は奥様の
宝石の修理です。

ラピスラズリの飾りがついた
ネックレスが切れて、

固い床に落としてしまって
バラバラに。

それを修復します。

細かいビーズも、
元の通りに通し直します。

そして。

息子さんの結婚式に
着けたいと持ってきたリング。

サイズ直しを
したいそうだけれど、

「そのまま指を替えて使えるなら、
そのままにしましょう」と
アドバイスしました。

持ち込みの三本のリングは、
指替えして着ける事ができたから、

無理な修理は必要ないのでは
、と思ったからです。

代わりに後日、
お義母様から譲られた

小さすぎる指輪を
大きく直すことになりました。

国際結婚。

オーストラリアに住んでいて
一時帰国の奥様だから、

日本にいる間にやれることを
させていただこうと思います。

自分もチャリティで
古いペンダントライトを買わせてもらって、

毎日
食卓で使っています。

何も出来ないけれど、毎日
ライトを灯す度ごとに

今、海の向こうで起きていることが瞬間
パッと頭に出てきます。