宝石継承の時

宝石の美しさは永遠で、
人の寿命よりも長く、

だからこそ
継承の時が必ず訪れます。

例えば

ダイアナ妃から
キャサリン妃に渡った
サファイアのリング。

デザイン云々ではなくて
それをそのまま指にした王妃は

王室の歴史を
受け継いだんだなと感じます。

おうちにはそれぞれ、
お祖母ちゃんやお母さんが持っていた

宝飾品が
いくつかはあるはずで

それを

いつ、誰に、
どのようにして渡すかの

タイミングが
一番難しいのかもしれません。

宝石リモデルの仕事をしていて
一番多いのは、

持ち主を亡くしてから
娘さんやお嫁さんが
相談に来るタイミング。

悲しみの中で
思い出ばなしをしながら
直したり手放したり。

でも、今日。

お母様の宝石整理を決めて
娘さんと
ご来店された先輩の姿を見て、

生きている間に
喜んでシェアして使っていきながら

継承するのっていいな
と思いました。

自分が昔、

宝石を着けている人が
チャラチャラ見えて、

逆に自分は着けない、
着けたくない!と頑なに

拒否している時が
ありました。

子育て中と言うのは
言い訳で、

宝石店に嫁いだ反発心、
着けないことで反抗する

、みたいな
素直ではない嫁で・・・。

「前向きに着けなさい!」と
幼馴染みが叱ってくれてようやく

ピアスの穴を開けること一つ
受け入れる、みたいな。

最初は違和感しかなかった
宝石を着ける生活が、

時を重ねて慣れてきたら
〈彩り〉に変わっていった、と
いうのが本当のところ。

宝石はどうしても
毎日の生活の仕方で避けたい
場合もあるから

保育というお仕事上、
宝石は最低限と決めているいう

先輩の気持ちは
よく理解できました。

「娘が母の宝石を着けて
喜んでいる姿を見て、

宝石を
受け入れる気持ちになった」

、という
言葉は嬉しかった。

クリーニングをして
ピカピカになって、

チェーンも
長さや太さを変えて
合わせたら、

自分の思い通りの
宝石になったね🌸

真っ黒だった指輪も、
クリーニングをしたら
こんなに素敵✨

使って欲しいって言っている
みたいだった。

静かな感じが
よく似合う🌸

淡水のロングは
三つ編みしてみましょう。

クリスマスに着けても
素敵ですよね✨

そして、驚いたのは
どこかで見たネックレス!

30数年前の
私の結婚式。

直属の上司だった先輩が
代表して出席くださった時に

お渡しした
引き出物?!

このネックレスなら大人しくて
幼稚園に着けていっても大丈夫。

慣らしアイテムとして
使って欲しい(笑)

他にもたくさん✨

宝石には罪は無いので、
是非これからは

着けて娘さんに
見せてあげて欲しいです。

お母さんが着けているからこそ、
その宝石は

〈お母さんの宝石〉
としてインプットされ

娘さんがよろこんで
継承してくれるはず❤️

今日は
朝一番から夕方まで、
お疲れさまでした。

出来上がる宝石と
余ってしまったお金。

楽しい時間が
宝石ロンダリングになって
よかったですね!!