たわけ、バカヤローに愛がある

昔からの瀬戸の人は
ご機嫌の時や嬉しい時、楽しい時、
親しみをこめて

「たわけ」や「バカヤロー」を
言います。

世代が新しくなって最近では
死語になりつつありますが、

NHKの朝の番組で奥田瑛二さんと
娘の安藤サクラちゃんとのやり取りを見て

「そうそう、こんな感じ!」と
思い出しました。

たわけ、バカヤローに
〈愛がある〉感じ。

奥田瑛二さんのルーツは
瀬戸。

お祖父様は元々
瀬戸の人。

弟の安藤さんは
瀬戸にある旧家で創作活動をしてみえます。

瀬戸つながりで
以前、安藤さんのところへ
おじゃました時に

山からの水が流れこむ池が
お庭にあって

昔、小さかったサクラちゃんが
夏には入って遊んだ、と

そんな話を
聞かせてもらいました。

すごく遠い人たちなのに
〈瀬戸〉つながりの近さを感じました。

祖母から教わったのは

「たわけ」とは
「田分け」のことで、

ご先祖様から代々まとまって
継がれてきた田んぼを、

子らにそれぞれ
分けてしまうこと。

だから
たわけ、だそう。

今、楽しく観ている
大河ドラマの家康や瀬名が

「たわけ!」と言う時には
ちょっと厳しく
眉間に皺が寄ります。

そのニュアンスの違いは
三河と尾張の違い?!

もしかしたらそれが正しい
「たわけ」の使い方かな?!

反対に父は
「たわけ~、こんなことしやがって。」

親孝行をした時なんかには
満面の笑みでそう言ってくれました。

テレビの中の
奥田さんが

そんな昔の
独特な瀬戸の人みたいに見えて

懐かしいなぁ~と
思った朝でした。