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俺と土と炎

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『俺と土と炎』
土よ  おまえはしなやかなぬくもり
           素直な無限
炎よ おまえは俺のやすらぎ
          持続するエネルギー
                土はガンコもの
石のように硬く冷たい
貝のように口をつぐむ
曲がることを拒む
                炎は気分屋
太っ腹なおまえが剣のようにきりつける
嵐のよえに荒れる
     永いつきあいなのに
あんなに約束したのに
幼なじみだと気をゆるした俺を
容赦しないおまえたち
     だが  俺は今日もおまえたちと
膝をつきあわせる
     土と炎
     キャンパスは土
揺らぐ炎は自在な絵筆
しなやかさと激しさを
包含するおまえたちと
今日も
俺は対峙する
明日の乾杯のために
寺田みのる  『やきもの の世界』より

〈瀬戸の男はバンカラで
でもそれがとっても魅力だったりする〉
父世代。今の80歳前後の
〈瀬戸の男〉の気質を
そう感じています。
寺田先生と話をしていて
昔々可愛がってくれた
懐かしいおじさんたちの顔が
思い浮かびました。
これは愛知万博の壁の陶壁。
寺田先生の作でした。

これは陶壁を作る風景。
今でも作ってみえる最中だとか。

胸に着けていた陶タイ

さりげなく外して
プレゼントしてくれるところは
昔の瀬戸の男性です。

瀬戸はごちゃ混ぜ人種。
お商売人も
たくさんいれば
芸術の世界に生きる人も
たくさんいれば
モノを作る人も
たくさんいる。
でも
閉じた瀬戸の中で生きてきて
どこか心に
共通するところがあるような気がする
瀬戸の人たちです。

瀬戸の散歩道

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