姉妹真珠

昔から、ご姉妹がみえるご家族には
真珠について、

「ご姉妹同時に〈揃えて〉
買ってください。」、と
お願いをしています。

同じ時に組まれた真珠は
一緒のロットなら色や質が同品質で、

同じ値段で
同じ品が買えるからです。

そして、2年前。

折り込みチラシに書いた
あこや貝の稚貝の死滅。

それが続けば数年後には
挿核する母貝が極めて少なくなる、

そんなコラムの言葉が
今、現実となってしまいました。

ひと昔なら
普通にあった真珠が品薄で

手に
入らなくなりました。

さらに。

高価になってしまった真珠も
この円安で外貨で買われやすくなり、

外国に流れてしまうようにも
なりました。ダブルパンチです。

隣町に住むお客様で、
日本堂の流す情報を

いつもちゃんとキャッチしてみえる
お客様がいます。

その方は、
小学生・中学生・高校生の
三人のお嬢様を持つお母様。

「まだ大丈夫かしら・・・」と
何度も聞かれて、少し前までなら

もうちょっと先でもいい、と
お返事をしていました。

日本堂もその時を案じて
ストックを持っていたこともあります。

それが品薄になってきたので
メーカーに注文しようと思ったら

この数ヵ月で
状況が変わっていました。

メーカーさんまでもが
「真珠が本当にない。」と
言い始めたのです。

奥にストックしてあった
揃いの真珠。

ギリギリのところで、
三姉妹に選んでもらえました。

ママの機転✨

今、同じものを手に入れるには
かなり値段をあげないと
合わない。

しかもそもそも、
真珠がありません。

揃いで3本と言われたら、
「ありません」と
答えるしかありませんでした。

ここまでとは思っていなかった
あこや真珠の品薄。

アンテナを張っていた
彼女の情報網。

手に入れてもらえて
ホッとしています。

無理して買って頂いて
ありがとうございます。

海が良くなって
昔のように

真珠が普通にとれるように
なって欲しいです。

どうかウナギのような現象に
なってしまいませんように。