NO IMAGE

続く悲しみの中で

NO IMAGE
一週間前。
二人の娘さんを連れて 
真珠のネックレスを見にいらした
お母様がいらっしゃいました。        
「お二人の娘さんが同時に買われるなら
同じ時に海から上がった真珠にしましょう。」
そう提案をしました。
そして今日。
取り寄せた真珠。

まずは

触っていただきました。
ひんやりと みずみずしい。
水を含んでいるその瑞々しさを
感じて頂きたかったから。
4種類の違った種類の
連の束から、
おかあさんが見立てた【連の束】を
選びました。
さらに
5本・一からげ の連の中から
娘さんたちに好きな一本を
選んでもらうことにしました。
色味がよりわかるように
外のベンチへ!

お姉さんはご自分で。

妹さんの方は
連れてきた小学生の娘さんに聞いて
決定しました。
いつか
その子が持つから、という理由で。
姉妹同士、
真珠も姉妹同士になりました🌸
今回真珠を買うことになった
大きな理由は
この短い4ヶ月の間に
お母様自身の御両親、
お二人を亡くされたから
だそうです。
心の準備の無いまま逝ってしまった
お母さん。
それを追うように逝ってしまった
お父さん。
気持ちの整理がまだ
つかないうちに家族で
残されたお金の使い方を
考えたのだそう。
最初に
「テレビを買おうか?」、と
お母さんが言った時に
「そのお金で買ったら壊れても
きっと捨てられない。」、と
娘さんが嫌がったそうです。
なら、ずっと残って
大事に使える必要なものは・・・?
話し合った結果
真珠にしよう!と決まって
入りにくいと思っていた日本堂
だけれど
お店はここに行こうと
決めたそうです。
・・・ありがたいことです。
姉妹が選んだ真珠の色は
ほんのりピンクの優しい色🌸
今度、法事があると
仰っていたので
その時に使っていただけるように
お仕立てをします。
真珠を買うなら
一番最初は
成人式や卒業式など
慶事の時におろしてもらうのが良い
、と
今までは思っていたけれど
このご家族を見ていたら
それは思いちがいで
大切な家族の法事におろして
思いを込めて着ける、ということが
この真珠の意味そのもので
とても大切なことなのだと
気づかされました。
おかあさんの呟き。
「まだまだ気持ちが
ついていっていないけれど
親の残してくれたものが
形になって嬉しい・・・」
悲しい気持ちは続くけれど
その中に少しだけ
嬉しいという気持ちが入った
今日になって
よかったと思いました。