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亡くした犬の歯

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今日、リングの修理で
落ちてしまったダイヤモンドを
入れたい、というお客様がみえました。
相談にのり、
予算を押さえるために
ダイヤモンドを
〈入れる〉のではなく
〈抜く〉ことにしました。

かえって 透かし風になり
ダイヤモンドが取り巻いた青石が
よく目立つ様になると思います✨
話終わりに
「ホームページで見たのですが
CADを使って宝石も作れるんですか?」、と
聞かれたので
出来ますよ、と答えました。
お嬢さんが建築の関係で
CADが使えて
今、造作しているものが
あるのだとか。
聞くとそれは
【犬の歯】
亡くした犬の抜けた歯が
変わった形をしていて
その形をペンダントトップにして
下げたいのだそうです。
きっと想いがあるのだろうな、と
話を聞き
色んな方法を調べて
お伝えしました。
①【歯】があるので
それで直接ゴム型をとって
歯、そのモノの型で
形をつくる方法
②【歯】をスキャナーでスキャンして、
CADで興して、造形機にかけて、原型を作る。
それをゴム型にとってつくる方法。
5%の縮み分も、CADのところで
修正が出来ます。
①だと
熱をかけたり
シンナーが入った液ゴムで
【歯】そのものの傷みも
気になります。
かといって
②だと工程が増える分
予算が高くなります。
また、後日
相談を受ける事になりました。
「ゴムの型が出来上がれば
それを何個も作ることが出来ますよ」
、と言った時に
「そうなんですか🌸」、と
急に声が明るくなった気がしました。
考えてみれば
CADでその形を作ろうとした
お嬢さん。
相談にみえた
お母さん。
他の御家族も
みんなで思いを寄せているのが
想像できます🌸
こんなこと、嫌がられて
やってもらえないと思っていたので・・・
その言葉が
心に残りました。
出来るだけの事がしたいと
思いました🌸
宝石のクラフト