退職を決めた日

「さっきようやく
退職をきめたから。」

奥の部屋にお通しすると
淡々と話が始まりました。

定年の年齢をすぎて
悩みながら働いていたお客様。

愛知県は
車産業が盛んなところ。

聞けば、

何トンという
材料を吊り下げて

クレーンで操作する仕事には
人の力も必要で、

60歳前頃から体力的にきついと
言われるようになっていました。

この仕事で65歳まで働きたい
、と思ったけど、もういい。

今朝、本当に
そういう気持ちになれたそう。

若いうちから経験を積んで
ベテランの職人さんだから、

会社にとっては
痛手かもしれないけれど、

危険も伴っている作業を
何十年も
無事に過ごせたということは、

これからの人生をまた
やれるということ。

蜜柑を一つ、
お茶と一緒に出したら

「こんな旨い蜜柑があるか!?」

人生100年時代なら、
60歳は6/10。

現役の頃は疲れていて
好きなドライブも出来なかった

、と

これからはスポーツカーで
たくさん走り回るのだそう。

自分の人生、360度
どこに進んでもいい人生。

自由の不自由、
自分ならどうするかな。

考えられることから
少しうらやましい。

今を良く生きて、
時々は日本堂に寄って。

いつでも
話を聞きますね✨