昭和の食卓

思い出したのは
子どもの頃の食卓。

いつも、
大袈裟ではなくて、
週の半分。

毎晩の時もあったし
週に一度という時もあったけれど、

商売をしている父が
誰か彼か、
いつも人を家に招いて、

知っている人、
知らない人、

初めて会う人、
そうでない人が

当たり前に
食卓にいました。

身体が不自由なお祖母ちゃんが
どっしりとお誕生席に座っていて、

お客様と
子どもたち(私たち妹弟)。

賑わしい父と
ご飯を作る母。

娘たちはそこで普通にお喋りに
参加してご飯を食べていました。

昔の瀬戸の商売人たち、
特に父の周りは行ったり来たり、

みんな
そんな事をしていたのでは。

お喋りの内容は・・・
どんなことでも。

仕事の話。
おませな話。

とにかく大人のお喋りを
聞いて育ててもらった(笑)

そんな昔を
思い出したのは、

いつもファミリーで来てくださる
ご家族と

テーブルを挟んで
お茶一杯で長話をしていた時。

きっと大人たちは、
色んな話しながら、

人生話の中で
育ち盛りの子どもたちに向けて

話を〈聞かせてくれて〉
いたのかも。

普通に話をすることでさえ、
今の時代、

いつ?どこで?誰と?と
考えないと出来ないような時代。

日本堂には昭和の時代の
食卓の風景が残っている。

それが、いいな、と
思います。