ご主人の指輪を自分に使う

人生
後半に差し掛かり、

ずっとしていた結婚指輪を
新しくしようと

思い立った同級生が
来てくれました。

買い替えるのでは
なくて、

ずっと
宝石箱に眠っていた

ご主人様の
結婚指輪を

自分のサイズにして
使うというアイデア。

同じ
デザインの

使い込んだ指輪と
真新しい指輪。

自分の指輪はサイズも
少し小さくなっていて、

水仕事の時に指輪を
外しにくくなったのも、

新しくしたいと思う
理由でもありました。

当時流行った
金とプラチナのコンビリングで

デザインがぐるっと
一周する指輪は、

他店では
サイズ直しが出来ないと

断られる事が
多いはず。

難しいからです。

日本堂では、
お客様の了承をもらえば
承れます。

快く任せてくれたので
安心して工房に出し、

サイズ直しが
出来上がってきた指輪は

どこを直した部分かが
わからないほど

上手にデザインを
加えて、

元の通りの
指輪になっていました。

「わぁ!嬉しい!」

感性の高い彼女の、
奥深い言葉の

意味を読み解く会話が
楽しくて、

会う度に、知らないことを
知る楽しみがあります。

「美味しいから食べて🌸」
と頂いた和菓子からも

言葉が
聞こえてきそう。

「指輪、ここで
私の指に着けてくれない?」

と言うので

結婚式での
リング交換みたいに

うやうやしく
着けてあげると、

「なんかこの幸せをずっと保てそう!」

、と大袈裟なことを言って
喜んでくれます(笑)

前に向かって進んでいる
彼女に刺激されて、

自分も前を向いて行こうと
思えます。

友だちとは
ありがたい存在です。