着物②珊瑚のかんざし

名古屋友禅の勉強をして、
一から着物を作ってしまう友だち。

ご実家は
古き良き物が残るお家で

昔々の鼈甲のかんざしや
櫛等も、

着物の時には今でも
愛用しているそう。

そこにコロン、と残されていた
珊瑚の珠。

【お祖母さんが残した珊瑚を
何か形にしてほしい】

そういう希望で
ご来店されました。

〈珊瑚は身を守るお守りにもなるから〉
、という母心。

まず一番にしたかったのは、
お嫁さんへの贈り物仕立て。

「息子だけだったから
娘が出来たみたいで嬉しいの!」

、と結婚したばかりのお嫁さんを
とても可愛がっています。

ダイヤモンドのバチカンを着けて
ペンダントに。
底の穴にもダイヤモンド✨

そして、自分の中のためにも
ペンダントを一つ、お仕立て。

歌をうたう
ステージにも立つ彼女だから、

そこでも使えるように
ブラックラバーに通しました。


彼女の方は、別のデザインの
ダイヤモンドバチカンです。

うん。
いいと思う!!

このお仕立ては、
真珠用のかんざしを使用しました。

しかし珊瑚をしっかりと
留めるため、

珠に深く刺さるように
工房で芯を伸ばしてもらい、

さらに
珠の大きさに合わせて

隙間を緻密に計算して
作られました。

手先が器用な日本堂女子が
更に緻密に。

ダイヤモンドの埋め込みで
少しキラッ✨と光るのも

素敵な
デザインになりました。

お直しもいくつか。

いつもご一緒のご主人様は
今度

趣味の世界で、瀬戸に
御縁が出来たそうです。

自分が彼らを残し
同級生と和布堂さんに出掛けている間に
できたご縁だそうで、ビックリ!!

いろんな事が
不思議につながっていくことを

改めて感じた
一日になりました。