お母様の指輪

ひとつひとつを大切に、
気になる宝石があると持ち込まれて

相談におみえになる
お客様ご夫婦がいらっしゃいます。

今日は、
お母様が残された一本の指輪。

「私が死んだら、
あなたにあげるね。」

そう言われていた
指輪。

そのお母さんが
先月亡くなったばかりの

悲しみがまだ深い時に
日本堂に来てくださる気持ちが
ありがたい。

お母さんが、お父さんからもらった
ダイヤモンドの指輪。

それをお母さんは
毎日着けられるデザインに変えて、
いつも指にあったそう。

それがなぜか、
亡くなってしまったお父さんと共に

一時期
姿を消してしまたそうです。

それを発見したのは、
婿さん。

いつも彼女に寄り添って
エスコートをするご主人だから

それを聞いて
流石だなぁ~と思いました。

その指輪を
〈リモデルしたい〉と言われた時に、

その重量のある昭和的なデザインが
彼女に似合っていて

〈リモデルするのがもったいない〉
と思いました。

「まずはピカピカに磨いたのを見てから
作り直すか判断して欲しい」と伝えました。

小傷でくすんだ指輪の凹凸を
きれいにならして、

バフの機械で鏡のように光るまで
丁寧に磨きました。

見違えたように
新品になった指輪を見て

「素敵✨✨素敵✨✨!!」

やっぱり彼女の雰囲気に合っていて
よく似合いました🌸

お母さんの指輪そのものを
気に入ってつけられるなんて
、最高!!

その指輪を発見したご主人様も
ニッコリ❤️

お金がかかってしまう
〈リモデル〉ばかりでなくて、

〈リペア・リユース〉を
アドバイスするのも

リモデルカウンセラーの
お仕事だから、

こんなに喜んでもらえて
嬉しかった!!

そしてなんと彼女の従姉が
私の高校3Bのクラスメートだとわかって
またびっくり!

緩やかにご縁って
繋がっているものなんだ~✨

そしてもうひとつ真珠の糸がえの
修理を承って、伝票を書く時に

日にちがでて来ず
お客様から「今日は9日ですよ。」
、と教わりました。

10日が結婚記念日と
今年も忘れていました、とさ🌸