いつも
ご家族で一緒でした。
おじいちゃんたちと暮らしている
K君はきっと
どこに行くでも
おじいちゃんやおばあちゃんのことを
心配して
一緒に着いていく子だったのだと
思います。
初めて会った時は
おじいちゃんの大きなマークⅡに
乗ってきていました。
まだまだ小さかったので
私たちは、いまだそのイメージ。
K君が大学生になってからは
運転してみんなを
乗せてくるようになりました。
静かに家族のそばにいる
K君は、ナイトのようでした。
いつも
リンゴのように赤いほっぺたで
満面の笑みのおじいちゃんは
昔のお話が好きで
最後、帰るが帰るまで
それこそ
車の扉が閉まる直前まで
ニコニコと話を続ける
陽気な方でした。
🍀
ある時
「あれ?!いつも通り喋らない。
おかしい?!どこか悪いかも??」
普通でない
おじいさんの様子を疑った
ご家族は
病院へ行くのではなく、まず
日本堂に
おじいさんを連れて来ました。
おじいさんの調子を
見極めるために。
「日本堂に来てもいつも通り
喋らない・・・絶対におかしい!!」
その足で病院へ連れていったら
脳梗塞だったそうです。
早い処置で
事なきを得ました。
そのくらいこの場所が好き。
毎年届く日本堂からの
手書きのお誕生日ハガキを
とても大切に引出しに
しまってくれていたそうです。
今日は
おじいさんの訃報に触れ
どうしても年内に、
好きだったこの場所に
お知らせに来たかったのだと
言われました。
あのニコニコ笑顔を思いだしたら
こらえきれなくなりました。
家で倒れて
呼吸が止まったおじいさんに
K君はずっと
心臓マッサージを続けて
1度、おじいさんは
息をふき返したそうです。
大切に育てた孫。
おじいさん。
こんなにたくましい子に
育った彼も、
育てたおじいさんも
見事だと思いました。
🍀
今、
遠くに行ったわけではなく
おじいさんは一番近く。
きっとインサイド。
守って育てた孫から守られて、
今度はいつでもどこでも、
守ってあげられる存在になった
おじいちゃん。そう信じられます。
🍀
今度、この好きだった場所に
おじいちゃん抜きで来てくれる時には
「おじいちゃん来ると長くなるから
今日は家で お留守番。」
時々していたそんなふうに
思って来て下さい。
もう一緒に
ここにいるのだけれどね🌸