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宝石の役目

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小学校のPTAで
一緒に絵本の読み聞かせをしていた
少しだけお姉さんママ。
今日は久しぶりに
お店にやってきました。
「来たかった・・」、と言いながら。
春になるまでに
色々な出来事があったそうです。
そんな時
これを乗り越えたら
宝石の〈お直し〉に行こう!と
思いついたそうです。
三年前にお姉さんは
宝石の整理整頓をしました。
【使う宝石は】残して
【使えない宝石は】作り替えました。
ところが最近になって
指のフシが膨らんできて
全部の指輪が
入らなくなってしまいました。
たくさんの指輪たち
です。

サイズを直したり、
サイズ直しが出来ない指輪は
作り替えることになりました。
愛おしい息子さんが
新社会人。
嬉しい春なのだけれど
家から出て行ってしまう・・・。
実は覚悟の春でした。
離れて暮らすことになって
きっと落ち込むだろう自分に
「よし、息子が出ていったら
この宝石を全部直そう!」
「それを起爆剤にして
自分の心を立て直そう!」
そんなことを
思っていたそうです。
この春を迎える前に起きた
色々な出来事は、彼女いわく
必要悪。
この経験は
これからの人生で
彼が〈立ちかえる〉場所になる。
そう信じている、と言いました。

入社して、今日で2日目、
お母さんの理解者だった
息子さん。
いつも食卓で語り合っていた
夜の時間。
離れて行ってしまった時に
宝石を思いだして
宝石に励ましてもらおうと考えた
お姉さんママの気持ちを
少し、切なく思いました。

宝石のクリニック