いらしたお客様は
施設にいる お母さんと
3ヶ月間、
会えていないそうです。
この新型コロナウイルスの影響で
面会が出来ないと悲しんでいました。
お母様は
頭がしっかりとしている時に
「あなたに、」と
お金をくれたそうです。
そのお金で
何かを残したい。
その思いで
日本堂にみえたのでした。
お金を資産として残したいと
考えているのなら
バー状になっている貴金属を
買った方が良いとお話しました。
日本堂では販売していないので
名古屋にある お店を紹介しました。
そして、もしも
お母さんの思いを感じるように
いつも持っていたいなら
自分の身に着けられる
宝石が良いと
アドバイスをしました。
お母さんのお名前には
聞き覚えがありました。
お母さんは
宝石をたくさん持ってみえるそうで
ここでも
買われたのかもしれません。
宝石が大好きな
お母さんだったそうです。
その宝石たちも
譲ってもらったのだそう。
それならば
その宝石のサイズ直しをして
使ってあげることを
提案しました。
でも お客様は
お母さんから渡されたお金を
【形】にしたい
、という気持ちを
強く持っておいででした。
形として残して
お母さんに見せたいと思った
宝石を見つけられました。
シンプルで品が良く
御歳の指に よく似合う
エメラルドカットの
ダイヤモンドリング。
偶然にも
サイズがぴったりでした。
これなら
宝石が好きなお母さんも
喜んでくれる・・・。
「今度、施設に行った時には
私の事を
覚えていないかもしれない。
けれど、
この宝石を見せたら
きっと喜ぶ。」
、とおっしゃいました。
この不安と混乱の時。
一番
遠い所にあると思われる
宝石に
注目して下さる方々がいる
ということを
意外に、
不思議に、
ありがたく、思います🌸
日本堂の宝石たち