「痛くて痛くて、指輪を切って！」
おばあちゃんが息子さんに連れられて
やって来ました。
無理矢理入れ込んだ指輪のせいで
指がうっ血して腫れ上がっています。
ハンドクリームで
滑りを良くしても抜けません。
一刻も早く切って・・と提案をしましたが
先代は抜く選択をしました。
手を濡らして石鹸をつけて抜いていきます。
長年の経験です。
「痛い！もう切って！」
「大丈夫、大丈夫。」
そんな会話がしばらく続いて
スルリ
「抜けた！」
指が赤くはなりましたが
無事に外せました。
リングも切らずにすみました。
おばあちゃんの指輪は
ダイヤモンドが一列に入っている
デザインだから
切ってペンチで広げていたら押されて
ダイヤモンドが割れたかも・・・。
こんな道具です。
こうして指輪に差し込んでネジを回すと
少しずつガリガリと削れていきます。
切れ込みができると
ペンチでその両側を挟んで
グイと広げます。
困った時には
消防署でも切ってもらえると
聞いたことがあります。
「あー楽になった❤️」
言いながら笑顔で帰っていかれた
おばあちゃん。
日本堂は駆け込み寺。
そんな風に頼ってもらえて
嬉しいな～。
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