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瀬戸は七月盆

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お店から帰って
洗濯物を取り込もうと
外に出た時に
マレイシアのにおいがして
びっくりしました。
洗濯物のにおい?
どこからしたのか
懐かしいにおいが もう一度嗅ぎたくて
洗濯物を鼻に当てましたが
なんか違いました。
そのちょっと前に
父の溺愛していた一番下の息子が 
開けた引き出しから
「見て、こんなんあった」
父が残したメモを出して
見せてくれていました。
懐かしい文字
そこに
懐かしいにおい
父に会いたいなぁ〜
隠したい泣き顔を
見てしまった息子が
お母さんゴメン、と
なぜだか謝りました。

瀬戸は七月盆で
この三日間
時間を見つけて
里に顔を出していました。
今朝は珍しく
一番上の息子と一緒に。
母と息子と三人で話したのは、
普通に仕事に行く
普通に学校へ行く
普通に過ごす
そんな
普通に暮らすことの幸せ
何事もない幸せ
何かあった時は
一生懸命に其を乗り越えて
そのあと
また普通になり
また何かあったら
乗り越えて普通になれる
つまり
普通の時が一番幸せ なんじゃん!
そんなお喋りでした。
7月15日 送り火
今夜、
塩と味噌のお土産を持って
手綱を握り
ゆっくり歩く牛に乗って
戻っていくんだな

一年に一度、7月15日のそんなことを
今日一日 思って
寂しいと感じていたから
ずっとそばにいるよと
さっきの懐かしいにおいで
教えてくれたんだと
なんとなく
思うことができます🌸