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悲しい気持ちで宝石店に来る

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「ダイヤモンドが3つ並んだ
ペンダントはありますか?」

お見かけした事のない
ご婦人からのお尋ねでした。
顔色が悪く
色んな事情をお持ちの様で、
ゆっくりとお話を聞いてみました。

娘さんを産んだ時に買われた
大事なダイヤモンドペンダントネックレスを
泥棒に盗られたそうです。

悲しくて悲しくて
同じものを
もう一度したい

そんな気持ちが膨らんでの
ご来店でした。


【0.6・0.4・0.3カラット】

元のペンダントと全く同じ
大きさでのリクエスト。
店頭には無いので
ダイヤモンドから
ご用意して作る方向に。

いくらになるのかを聞かれましたが
ダイヤモンドは
グレードによって値段の幅が大きいので
お時間を頂いて
見積もることにしました。

「大切に思っているモノを無くして
これも何か意味があるのかもしれない。」

そう言われたのを聞いて
気持ちが立ち直りかけているのかな
と感じました。

希望に沿ったお値段が出せるように
宿題としていただきます。