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自分をつくってくれた人

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私、母、おばあちゃん。
ここ数日泊まり込んで
ずっと
同じ部屋で過ごしました。
具合が悪くなったおばあちゃんに会うために
東京名古屋横浜京都仙台マレイシア
色々な場所から
娘・息子・孫が集まりました。
高熱と薄い酸素。
溺れている様なしんどさの中で
みんなに会うために
三日間も
生き続けてくれました。

おばあちゃんの施設の部屋には
娘である母の結婚式の写真が
飾ってありました。
弟や息子にそっくりな父や
私が似た叔母
遠い記憶にあるおじさんや
若くして逝ってしまった
おじいちゃん
見たことがない人も
大勢だけど
血の繋がりがあって
ここにいることだけは
たしかで
リレーをしていく様に
今に至っているんだなと思わせる
大切な一枚の写真。
珍しい大雪が降った日
夫婦喧嘩して飛び出して
川沿いの深い雪道を
とぼとぼ歩いて向かった先は
おばあちゃんのいる施設。
誰が来たのか
おばあちゃんは
分かったふりをしました。
ニコニコした顔を見ただけで
気持ちが楽になりました。
心と体の逃げ場所だった
おばあちゃん。
子育て中は
疲れた時に休ませてくれて
悩んだ時には
昔の話をしてくれて
自分の身になる大事を
たくさんもらいました。

おばあちゃんが書いてくれて
玄関に掛けてある書。
毎日見て
仕事に行っていますよ。
変わらない毎日を
無事過ごせるように
これからも守り導いてね。

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