一生のうち関われる人たちに

日々、ずっと
瀬戸にいます。

東京に集結した
宝石の世界を

この二日間
見て回った後の余韻の中で、
日本堂を眺めると

今までと違った
景色にみえてくるのが
不思議です。

バブルが弾けた後から
宝石の仕事に就いた自分は、

バブルの頃を標準と
思っている世代が、

〈今が悪いのは何故なんだ〉と問う
苦しみを、一緒に味わってきました。

もっと大きく、
もっと広く、で

何を見据えてやればいいのかが
全くわからなくて。

経験値もなく、

宝石の世界がどこまであるのかも
見たことがなく、

なんとなく怯えながら
何もできない人(自分)が

ここにいる意味は何かな
、と考えながら
お茶を出すだけの十数年。

代替わりをして初めて
お店の外に出る様になり
展示会や諸々、

直に
やり取りするようになってから
知った世界。

知れば知るほど
恐れることはないんだ

宝石の世界も
この人たちが動かしているんだ

、というのを
見て知ったことで、

目の前の霧が
晴れたような気持ちになりました。

そこから経験を積んで
約十年。

自分がやりたいのは
広く大きく、ではなくて、

狭く深く、なんだということにも
気付き始めました。

自分の一生で
関われる人たちの数は
決まっていて

さらにお一人お一人の
宝石の

色んな悩みが解決できるまで
関わるには
知識も根気も必要で。

でも今、ようやくそれが
出来るようになって

自分のやりたい方向が
わかってきたんだな、きっと。

🍀

お隣さん。

ママがメガネを
作りに来てくれて、

「今日、親戚に赤ちゃんが産まれたの!」
と写真を見せてくれました。

ワンパク盛りの子たちが
大変だけれど、

大きくなったら
たくましく支えてくれるようになるよ!

人の姿を見ながら
過ぎてきたたくさんの日常を
感じます。

始まった今年は
少しずつ気負いをやめて

普通と思える
毎日が過ごせたらよし、です。