2つのお花

朝とお昼。偶然にも
2つのお花を写真に収めた日。

婿から義理母へ。
主人が私の母に贈ってくれた
お花。

父を亡くした母は
羽がもぎ取られた鳥のようで、

最初の一年は
何もできない様子でした。

10月に金婚式を迎えようとする
その春に逝ってしまいました。

その年から、毎年
両親の結婚記念日には

主人が母に忘れず
花束を贈ってくれるようになりました。
感謝しています。

数年かけて
時間が心を癒してくれる中、

今では花束を抱えて
ニッコリと笑う母が

お仏壇の前で記念撮影さえ
出来るようになりました。

送られてきた写真。

「こんばんは。今日素敵なお花ありがとうございました。10月26日力弥さんと58年の結婚記念日、共に過ごした日々走馬灯の様に思い出されます。幸せだったな~。正次さんありがとう。」

そんなメッセージと共に。

🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

このお花は
友だちに渡したかったお花。

ピンク色の彼岸花。

友だちから
伝え聞いたのは

仲良くしているお友だちの
お母様の訃報。

献身的に介護をしている様子は
会う度の話で知っていました。

親を亡くした悲しみに
くれているだろう彼女に、

連絡を
ためらっていました。

水くさいな・・。
手紙を書こう!

そう思った矢先、
彼女からお店に電話が入りました。

「今から行ってもいい?」
、と。

駐車場で
久しぶりにあえた時には、

彼女の悲しい顔を見て
、自分も

親を亡くした悲しみを
思い出してしまって泣けてしまいました。

彼女が持ってきたお母様の
遺品の宝石を一つ一つ、

スタッフが丁寧に
洗浄してくれました。

生き返るとは
こういうこと・・。

改めてそう思ったほど
キレイになっていきました。

古い甲丸の18金リングが
磨いて

彼女の指にピッタリと
おさまった時には

一緒になって
嬉しくなりました。

お母様の残した宝石を見ながら、
私たちもいろいろな事を思います。

「これは姪っ子に渡そう。
これは◯◯ちゃんに渡そう。」

純真無垢な彼女が
これからしばらくの間、

残されたお家での
遺品整理で

思い出の重さに悲しみを
つのらせるかもしれないけれど、

外に出てこようとする
気持ちになれたから、

少しずつこうして話をしながら
気持ちが軽くなっていくといいな🌸

美味しい蜜柑をありがとう!

私もリタイヤしたら
たくさんの蜜柑の木に囲まれて

蜜柑作りの
お手伝いさせて欲しいな🍀