戦争の世の中を知っている人

朝一番でおみえになった
ご年配のご婦人は、

一本のリングが
気に入りました。

「わしの指にキラキラしてるのは、
おかしないかん?!(変じゃないか?)」

と言うので、
「おかしないよ。」と答えました。

近所の施設にいるそうで、
「今が一番、しあわせだわー。」という言葉に
ビックリしました。

施設に入っている
たいがいの御客様は

昔が良かったと話される方が
多いから・・・。

御歳90を越える年齢で、
青春時代が戦争時代と重なって、

さらに嫁いだ先が
厳しかったりしたようです。

歳を取って一人身になって
施設に入ってから

ようやく色々な事から
解放されたのだそうです。

古くなって使わなくなった
指輪があると言われたから、

それを断捨離で現金に換えて、
新しいキラキラの指輪を買うことを
提案しました。

お財布を開けずに
欲しいものを手に入れて、

毎日それを眺めて
楽しく暮らす。

いいと思います。

🍀

経験なんか
したくない戦争。

その頃に世の中が戻るなんて事、
絶対にないと
今の世の中を生きていたけれど

今、別の場所で自分と同じように思って
過ごしてきた人が

戦争に巻き込まれているのが
現実で。

ご婦人の嫁いだ先にはご主人を亡くして
お腹に赤ちゃんがいた義理のお姉さんと

16年間一緒に暮らして、ずっと
おさんどん を
してきたのだそうです。

宝石が目に入るようになった
、ということは長い時間をかけて
幸せになられたんですね。