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大事にしたいこと

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夕方、
仕事が終わって来たというお客様が 
「リモデルしたい」と持ち込んだのは
【おばあちゃんの形見の指輪】そして
【自分の婚約指輪】

「おばあちゃんの石が
とっても大きかったから!」、と
2つの石を合わせて
1つの指輪にしたいとの事でした。
おばあちゃんの指輪の方を手に持った時に
少し違和感を感じました。
そして刻印を見ると
立派な大きさの石なのに
14金のホワイトゴールドの枠でした。
一般的にはプラチナの台座なのに・・・
調べる必要があると感じました。
普段、お預かりするお客様のリングも
簡易の機械ではありますが
本物のダイヤモンドかを確かめます、が
あからさまにはやりません。
しかし
今回は目の前でチェックした方が
良いと思いました。
ダイヤモンドチェッカーを当てると、
おばあちゃんの石は何度やっても
ダイヤモンドである反応を全くしません。
反対に
ご本人の婚約指輪は
すぐさま〈ピーッ!!〉と反応しました。
「おばあちゃんは知っていたんだろうか・・・」
おばあちゃんが どういう経緯で
その指輪を手に入れたのかは
もう分からない・・・
色々な話をするなかで
本物である
本物でない
そういう事ではなくて
【おばあちゃんが大事にしていたものだから
作り替えて使いたい】
そんな話になりました。
リモデルの中でも
【一番お金のかからないもの】をお勧めして
〈シンプルなペンダントトップ〉に
することになりました。
そして、
〈この石はダイヤモンドではない〉
けれど
〈おばあちゃんが大事にしていた ひとつの宝石〉
ということを
お嬢様たちにキチンとお知らせして
渡していく、という事になりました。
今日は
他にもたくさんの指輪を持ってみえて
それを
こちらが買い取れる金額をお知らせしました。
「今日の話を家族で相談してきます」
と言って帰られました。
今度はお姉さまと来て下さるとのこと。
色んな思いを一番良い形にしたい 。
そう 思えた一件でした🌸
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