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ここは、舞台

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昔、先代から

「お店は舞台だから。」、と
教わったことがありました。
お客様がキャストで
ここが舞台。
そういう意味です。
最初は「?」と思ったけれど
最近はそれがわかります。
今日の舞台の第1幕。
キャストは
【じい】と【孫】

舞台がパッと
明るくなります。
幼稚園児の末っ子ちゃんが
お茶をこぼして、
自分もみんなも
べたべたになる、という
オチまでありました。
じい、と呼ばれる
じいが、とてもよい味を出していて
ゲームをしないという
昭和的な雰囲気の子どもたちも、また
ゴソゴソとして落ち着かない・・・
その感じに
懐かしさが込み上げるような
光景でした。

第2幕の主役は
若いカップル。
「ロイヤル・アッシャーの
指輪を見せてください。」
ペアの結婚指輪を
見にきたと言われたので
ご希望の
ストレートの型のリングを
色々とお出ししました。
一つダイヤモンドが入ったタイプか
キラキラとたくさん入ったタイプか
彼女が
色々と迷っている時に
今度は
彼の方が
婚約指輪を指差して
「こちらも見てもいいですか?」
キャストの一人である私も
どう立ち振る舞おうか、多いに迷った
瞬間でした。
まだ、
婚約指輪をもらっていない。
でも、
結婚を決めたから2人で結婚指輪だけを
見に来たんだ。
改まってのプロポーズは
もしかしたら、まだ・・・。
それが彼の言葉から
わかったから。
彼に小声で言いました。
「女の子はね、ダイヤモンドの指輪を買って
プロポーズしてくださって言えないの。」
そして、彼女に言いました。
「もしかしたらね、彼が一人でダイヤモンドを買いに来るかもしれないから、好きなデザインを今から選ぼうよ。」
彼女が手に取ったのは
〈Dear Bridal〉のシリーズ。
若者に人気の
細くて可愛いリングのシリーズ。

プラチナはもちろん、
イエローゴールド、
ピンクゴールドもあります。
彼女は
「ピンク・ゴールドが可愛くて
コレが好きです」、と私に言いました。
わかった。
私、覚えておくね。
きっと彼も覚えたはずだから。
彼が一人で買いに来てくれたら
これを出すね。

男の子が今度、
一人でやってくるのが第3幕。
女の子がこのリングを着けて
再び
二人でやってくるのが
この舞台の第4幕になりそうです🌸
ロイヤル・アッシャー