【いつもの人々、いつもの暮らし。】
この素敵なタイトルは
サザエさんのホームページから。
新型コロナウイルスで皆が
ステイホームをして
商店でも緊急事態宣言で
お店を閉め
私たちもしばらくお客様のお顔を
見ない時がありました。
新聞では、テレビでは、ラジオでは
世の中が、日常が、
〈新しい〉という言い方で
変わってしまったことを伝え
変わってしまった世の中になり
どうしようと悩みました。
ところが
日本堂では前の世の中と
全く変わっていないということを
感じられるようになりました。
もちろん
儲かっている訳ではありません。
皆さん
必要な事にお金を使う様になっただけで
前と変わらずに
必要と思った時には
日本堂を使って下さる・・と感じる
日々なのです。
主人で三代目。
「おじいさんの時からここぱかりよ。」
そう仰る話は聞くのですが
実感がありませんでした。
でも、今日来て下さった
お客様方を眺めていて
こういうことなんだ!!
初めて感覚でわかったのです。
母が娘を連れて来て
その娘が
子どもといっしょに来てくれる。
これで三代。
娘さんの成長を見ながら
自分が20年、日本堂にいて
さらにこれから10年いるとしたら
そこでお孫さんの成長を見る。
そのお孫さんもその続きで
大人になっていき・・・
なんだか壮大な話の
ようだけれど
目の前の三代を見た時には
いつもの時間が流れていて
〈自然に〉
こうなっていくんだなぁと
感慨深いものがありました。
令和の時代になって、
平成の更に前。
昭和にはあった、商店での
なんでもない会話や出来事。
サザエさんが三河屋さんに行けば
親父さんと話をして
タラちゃんは、サブちゃんと
話をしたり遊んだり。
そこに行けば
誰もがそこで
普通に話をしたりして
普段の日常。
その積み重ねは
商店の側にいる自分たちにとっては
いっしょに来てくれていた
親御さんをいつかは見送ったり
連れてくる子ども達の成長を
見守る事になったり
こんにちは。
いらっしゃい。
そして日常。
当たり前の
こんなこと。
これが
出来そうで
案外出来ない世の中に
なっていくなら
日本堂は
三河屋さんを目指して
昭和の頃から変わらない
いつもの暮らしの中にある
お店でありたいと思います。
日本堂の歴史