「私はこの人に、よーやってもらったで
これは私からのプレゼントにしたい。」
数日前に
事務員さんとみえた
女社長さん。
〈7割引〉のシールがついた
誕生石のエメラルドリングを
買おうと決めた事務員さんに向かって
そう言いました。
「この金額になるなら、
私がこの娘にやってやれるもんで・・。」
今日になってそれを
〈自分からの贈り物にしたい〉という
申し出がありました。
事務員さんも私たちスタッフも
ビックリです。
事務員さんは
社長さんの身内ではありません。
彼女がお勤めを始めて
今年で10年。
その間に社長さんは
大事な人たちを次々に亡くされました。
話を聞くと壮絶です。
それを支えたのは
この事務員さんだったのでした。
この世で一番辛いと言われることを
同じように経験しているからね。
そう言いながら
親子さんの様にみえる位
日々の暮らしに寄り添っている、
そんなお二人の関係だから
こんなに大きな贈り物でも
自然に思えます。
エメラルドは誕生石。
第２のお母さんからプレゼントされた
ずっと欲しかったエメラルドを
「本当にありがとうございます。」と
大事に受け取った彼女。
親子の様なお二人。
血のつながりではなくて
ほんの小さな縁からつながって
今に至る
その時間の濃さを思いました。
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