いつお店にみえても
ご主人様の横でニコニコ笑っていて
声さえも
あまり聞いたことが無い奥さま。
今日は時計で用事のご主人の話が長くなり
一人、離れて腰かけられたので
お茶をお出しした時に
少しお声掛けをしました。
共通の知り合いがいる事で
気持ちを解いて下さって
ご主人を待つ間のんびりと
福袋の紹介をしていきました。
「私、白の真珠を持ってないの。」
50万円の福袋には10.0-9.5ミリの
大きなアコヤ真珠のネックレス。
花珠鑑別付きが置いてありました。
真珠のネックレスだけで
1000000円のお品です。
「宝石。あんまり持ってないのに、
この間買ってもらったネックレスを
落としちゃったばかりで」
真珠以外にも
18金のデザインネックレス、
そしてホワイトゴールドの
ダイヤモンドペンダントがありました。
更には、300000円を越す
ダイヤ&エメラルドの引っ掛かりの無い
デザインリング
そして、金の枠に入った
カメオのブローチまで入っていました。
話では
奥さまはご主人にベタぼれで
わがままを言ったことがないそう。
多分、欲しいものがあっても
「買って」と言ったことがないみたい。
「エエがや、買えば」
ご主人にそう言われて
ネックレスをして
何度も鏡をのぞいていた奥さまは
「ホントにいいの？！」
とっさに聞きました。
いいの！？いいの！？
ホントにいいの？！
嬉しい～！！
おもちゃみたいなのしか持ってなくて・・・
と言ってみえたから
お祝い事でもお葬式でも
これからは〈真珠〉が着けられる！
その喜びが伝わってきました。
そして、これだけ大きいのに
少しも嫌みではなく着けこなせる
雰囲気をもってみえました。
安くなっているから買う。
その目的の福袋なのですが
欲しかったものが並んでいて
この値段なら買える！
そんな福袋を見つけた嬉しさは
きっと特別なのだと思います。
幸せそうに帰っていく
お客様 ご夫婦。
新年、早終わりの予定でしたが
いつも通りの時間に
シャッターを閉めました。
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