とても素敵な若者でした。
杖をついたお祖母ちゃんと二人、
やって来た彼は
お祖母ちゃんの椅子を引き
座らせました。
横で静かに
お祖母ちゃんの話を聞きます。
持ってきた大きな風呂敷包み。
包みの中には桐箱に入った
大きなダイヤモンドリングが
ありました。
この彼が産まれた時にお祖母ちゃん、
記念に
1カラットのダイヤモンドリングを
買ったそうです。
それはこの
赤ちゃんの未来のお嫁さんのために✨
そして
お年頃になった彼を連れて
鑑定書の内容の確認と
宝石のクリーニングにみえたのでした。
お祖母ちゃんの息子さん、
彼のお父さんは
54歳の若さで 突然に亡くなったそう。
それからは
みんなで力を合わせて働いたけれど
経済的に大変だったそうです。
「あの時に 買っておいて良かった」 、と言う
お祖母ちゃんの横で若者は
やっぱり静かに微笑んでいます。
やってあげる風ではなくて
さりげなく
お祖母ちゃんを手助けする姿
そんな自然に立ち振るまえる
こんな若者がいるんだと
感心させられました。
まだ未来のお嫁さんは
見つからないそうです。
こんなに素敵な彼から
こんなに大きなダイヤモンドを渡される
未来のお嫁さん✨
どんなお嫁さんなのかな〜❤
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