今、東京で宝石の展示会が行われています。
夕方にやって来た 馴染みの卸し業者さんが
「昨日東京の展示会に行ってきて、
日本堂さんに報告したいことがあって」
、と言います。
先回の横浜の展示会で
逸品と言われる品がおいてある
メーカーさんと話が出来ました。
営業の△△さんがとても気さくで
イメージしていた敷居の高さを感じずに
本音で色々な話が出来ました。
何より
見事な品揃えに圧倒されました。
展示会場でなら
私たち小さな小売店にでも
品を卸してくれると言われて
とても嬉しく思い
すぐにでも 買いたくなりました。
しかし、日本堂では その品目に対しては
〈この正直な方から買いたい〉
、と思う 目利きの卸し業者○○さんがいました。
とても迷って一晩スタッフと考えた結果
正直に
今、信頼して取引をしている卸し業者がいることを
そのメーカーに話することにしました。
次の日、またそのブースに行きました。
「お宅の商品を頂きたいけれど
○○さんを飛び越すことは、ある意味
裏切ってしまうことになるので
筋道を通すために 正直に話をするから
【改めて○○さんから「日本堂用に」と
話があった時には 商品を卸して頂きたい】、と
交渉しました。
瀬戸に戻って
そう○○さんに話をしました。
答えは
「それをしてしまうと、今までの自分の付き合いを
裏切ることになってしまうから 出来ない」
そういう返事でした。
○○さんと繋がるメーカーは
いわゆる ライバル会社だったようです。
とても残念な答えでしたが、自分たちは
〈商品〉よりも〈○○さん〉を選びました。
品が入らないのは【致し方無い】、と。
今日、顔を赤らめた○○さんがやって来て
改まった顔で
「ありがとうございます」と言われました。
「昨日展示会に行ってそのブースに行ったら、胸に下げた名刺をみて『○○さんは日本堂さんのとこの業者さんですよね』、と 話を通してもらっていた△△さんの方から声を掛けられたんです。
そこから綺麗で豊富な商品を見せてもらいながら様々な説明を聞いて尋ねて、△△さんの嘘がない人柄と目利きさに引かれました。僕は気持ちが変わりました。
今後、日本堂さんの商品はそのメーカーから買い付ける事に決めました。」
そして、嬉しかったのは
「この出逢いが嬉しくて、これからもっと
頑張りたいなぁっていう気持ちに
〈自分が〉成ったんです」という言葉✨
「○○さんと△△さんと
同じ空気を持っている気がして」、と言うと
「そうなんです。話が盛り上がって
今度は一緒に食事が出来そうです」、と
ニコニコ笑顔(*^^*)
一時はお互いにタメ息をついてしまったけれど
こんな素敵な結果になるとは❤
【○○さんと△△さん】
もう怖いものなしの強力タッグ✨
日本堂に
逸品が増える楽しみが出来ました❤
PS
(東京にいるスタッフもこの話、喜んでくれるかな。
明日△△さんに会えたらよろしくお伝え下さいね)
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