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幸せだった時間

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親から娘へ
夫から妻へ
彼から彼女へ
自分から自分へ
たくさんの人間模様があるなぁと感じる
このクリスマスまでの数日でした。
最後のお客様となった男性は
仕事場から直接みえた感じでした。
「リングをプレゼントにしたい」
ネックレスの方が良い気がして
オススメしたのですが
かなり悩んでみえます。
ご希望のご予算から考えると
リングだと、かなり細いデザインに
なってしまうからでした。
太さがあるリングは、
全く何の飾り気のない 
地金リングだけでした。
そして
若い方がするようなデザインでは
ありませんでした。
「プレゼントするなら
デザインの素敵なものを
喜ばれると思いますよ」
そう女性側の立場で話をした時、
言いにくそうに
「彼女の指にあるキズを隠してあげたいんです。
だから、なるべく太いものが良いんです」
と打ち明けられました。
そうだったんだ・・と
デザインは無いけれど
なるべく面の広い
18金リングをオススメすると
「それにします」と言われました。
なるべく可愛らしく レースのリボンで
ラッピングをしました。
それと一緒に
ささやかなチョコレートを
お渡しした時、
初めてにっこりされました。
彼女に
今日の彼の 一生懸命に選ぶ姿を
見せてあげれたらいいのになぁと
思いました。

クリスマスまでのひととき
そんな姿をたくさん見ることができて
幸せでした。
日本堂インスタグラム