STAY HOME
~今だから出来ること
家の整理をして見つけた
子どもたちの声の記録。
昔、
一年に一度しか会わない
孫の声を
カセットテープレコーダーで
録音して
父母に送っていました。
その便りを楽しみにして
家から会社までの道中は
毎日毎日聞いて
会話の内容が可笑しくて
よく笑ったそうです。
外国語に囲まれた二人は
閉ざされた世界の中で
ざわざわとした雑音のような
こどもの声には
癒しがあった
、と言っていました。
新型コロナウイルスが
流行りはじめて
何人ものお客様が言いました。
施設に入っている
老いたお父さんやお母さんとは
窓越しに会ったり
ドア越しだったり
そんなに風にしか会えなくなって
悲しいと。
そして
施設の中で暮らす人たちこそ
閉ざされた空間にいて
当たり前の普通の世界から
遠ざかっているのだと感じました。
先日
ママ友がメガネの直しで
お店に寄りました。
彼女はご主人がお医者様で
自分は看護師の免許を持ち
今は介護施設で働いています。
今の施設の現状を
聞きながら感じたのは
今、必要な音。
世の中のざわざわとした声・・ ・
例えば
こどもの声が交じったような
ざわざわとした
〈なんでもない〉他人の会話が
聞こえるような普通の日常の音。
その当たり前の音が
閉ざされた中では
必要なんじゃないかな、と。
彼女に
「こどもの声があるよ。」
と言うと、彼女は
「確かに、今、それ、とっても必要かも。」
・・・真剣な即答でした。
彼女が「その声を配りたい」
、と言ったので
CDをたくさん
コピーしています。
雑音のような会話が
音楽の様に生活の背景で流れて、
閉ざされた場所にいる人の
癒される ひととき となったら
幸せです。
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